結果発表

おめでとうございます!!

『NOSTALGIC-ONOMICHI.COM』尾道本通り商店街フォトコンテストへ、たくさんのご応募をいただき誠にありがとうございました。
厳選なる審査の結果、金賞1点、銀賞1点および銅賞2点の受賞作品が決定しました!おめでとうございます!また、得票のあった作品も併せてご紹介いたします。
画像のリンク先は、各作品のインスタグラムの投稿ページになっています。

総 評

このコンテストも回数を重ねる度に、集まる作品のレベルが高くなってきているように感じて、選者の一人としてとても嬉しく思います。
一方で「商店街」という縛りがある中で“既視感との戦い”といいますか、新鮮な作品を生み出す難しさに、ご苦労されているかなとも感じます。時代の雰囲気だったり、幸せな時間だったり、ワクワクだったり、商店街を行き交う人々や生き物から生じる“何か”を“ドラマ”を、写真とタイトルに描き撮ってみてほしい。(簡単に応募できるInstagramを活用したコンテストのならでは悩みでもあるのですが、集まった作品の中には、良い作品なんだけとコンテストのルールに沿っていなくて泣く泣く一次選考で落選となった作品も沢山ありました。)
今回受賞された4作品は懐かしいトーンが素敵でした。次回はコロナ禍も明けて、皆さんのエネルギーが発散されて輝く一年になるのではないかと期待しています。
この商店街で、この通りで起こる様々なドラマを作品に魅せてください!!

審査委員長 竹國照顕

金賞

「星座をくぐりぬけて」

keep7smile13 様

【 審査委員長講評 】
長かった憂鬱な霧が晴れつつある“今”という雰囲気を画面全体から感じる作品。 なにより希望に満ちたタイトルが素晴らしい。
尾道の商店街では、夏が近づく季節になると、地元の子供たちの願いが沢山付けられた「七夕飾り」がアーケードをトンネルのように店先に飾り付けられます。
この毎年恒例の行事もコロナ禍で見られなくなって、ここ数年ガランとした空虚な通りだったことを考えると、またこの光景を見られたたことに未来への希望が帰ってきたように感じます。こうした“雰囲気”をタイトルと二次元平面に上手く表現できている。
一見すると誰でも撮れそうですが、作品のあちこちに作者の工夫が読み取れます。
1つに構図の上手さ。四隅まで広がるよう七夕飾りに隠れたアーケードのラインに配慮が感じます。中心の消失点を少し下に配したことで天井への広がりが出来て、ここに写る人々と同じように写真を見る人も上を見上げるように鑑賞することができます。
2つめに、平面的な緑色の広告を白い飾りで色を残しつつバランス良く隠していることに作者のセンスを感じます。
3つめに、ホワイトバランスをアンバー寄りにして夏の蒸し暑さや匂い、懐かしさを表現出来ています。もしかすると撮影した日は曇天だったのかもしれません。空間全体が柔らかな光と影にエッジが優しい。そんなことを感じながら長く見ていられる作品に仕上がっています。

【 審査員コメント 】
「季節感が溢れていて良い。商店街ならではの写真だと思う。」
「色々な要素が盛り込まれているが、うるささがなく素直に七夕の賑やかさが伝わる作品だと思います。」
「ここ数年コロナ禍で中止だった七夕の飾りがある商店街が昨年再開したことで賑わう様子から忘れてた風景を思い出したから。」

銀賞

「文具店の一日が終わる」

jun_shanpo 様

【 審査委員長講評 】
シンメトリーに撮り、ぐっとアンダーに仕上げられた作品。小さく写る奥の店員さんに自然と目線を誘われます。「今日もお疲れさまです…」と声を掛けたくなりました。
実際にはアーケード内は通りに照明が灯っていて、自動露出でカメラ任せに撮ってしまうと、雑然とした商品群や看板の文字に目を奪われて何が伝えたいのか分からなくなりがちですが、作者は光の明暗をコントロールしてタイトルに掲げた“物語”を上手く描いています。大きくプリントしても似合う絵力がこの作品にはあります。
ここから更に上を目指すことを考えると、画面の面積バランスでしょうか。主題(中の店員さん)に対して暗くまとめた部分が少し広すぎた。もう半歩前に出て“イシネ”という看板の文字の一部を画面の外に出してあげると店の中への視線誘導が強くなり、さらに良くなると思います。

【 審査員コメント 】
「外の暗さと、薄明るい店内。何とも言えない独特な雰囲気のある1枚。これも商店街の一つの顔である。」
「店の奥だけ明るく、一日の〆の雰囲気が伝わってきます。」
「ノスタルジック!」

銅賞

「with パンダ」

__mai_gram__ 様

【審査委員長講評 】
娘さんを撮影した作品でしょうか? 彼女のリラックスした楽しそうな表情に作者との親しい関係性を感じます。画面の整理が上手い。
撮影された「あなごのねどこ・あくびカフェー」の店先にある昭和レトロな遊具は、尾道に訪れる多くの方が写真を撮りたくなるスポットですが、ラフに撮ってしまうと背景の個性的なアイテムの数々に画面が雑然としてしまいがち。
作者は可読性のある文字看板を画面の端に切ったり、アウトフォーカスにボカしたり。雰囲気は残しながらうまく整理されてます。
さらに作者の力量を感じるところに、建物をしっかり垂直に捕らえていること。こうした丁寧な背景作りが出来ているからこそ、画面左下に配した娘さんの気持ちがよく伝わってきます。色使いも上手く、優しく懐かしい。タイトル次第ではさらに上が狙える作品と感じました。

【 審査員コメント 】
「レトロでカラフルな雰囲気が可愛らしい。女子が好きそうな写真。」
「昔懐かしい風景。」

「お年玉を握り締め、心躍る。」

snap_goldmonkey 様

【 審査委員長講評 】
「これフィルムで撮られてる?」と、現代的でない写りと懐かしい雰囲気の仕上がっているこの作品に目が止まりました。フィルムと思いきや画面中央のピントが合っている部分はとてもシャープで。
この講評を書くにあたって使っている道具メモを読んで納得。レンズの特性を上手く活かしていることが分かりました。(このレンズちょっと欲しくなりました)
この作品の一番のお気に入りはタイトル。青いスカートの彼女。ぜったいスキップしてる♪ いい家族と親戚に囲まれた嬉しいお正月だったに違いない♪ 見ていて幸せな想像が広がりました。
全体的に冬のグレートーンにまとまった商店街に掛かる青いフラッグと、彼女の青いスカートは偶然でしょうか。いいアクセントになっています。国旗もお正月を知らせるメタファーとして効いている。
主題をアウトフォーカスにふわっと、光の中をスキップしてる一期一会の瞬間を逃さず捉えた作品。ウキウキな気分にしてくれる。上手い!

【 審査員コメント 】
「この子、何買うんかなー、とこちらも嬉しくなる。日の丸国旗が入っているのもいい。」
「後ろ姿からでも、きっと笑顔!と思うくらい。」

得票作品

  • 「光の中を」

    chieko08 様

    【 審査員コメント 】
    「光と影を上手に使っている作品だと思います。」
    「商店街に入る夕焼けの明かりに自転車が走る風景に生活を感じたから。」
    「いつみても学生時代を思わせるノスタルジーな風景。」
  • 「お祭り大好き」

    okkin_1003 様

    【 審査員コメント 】
    「子供の笑顔とこれから食べようとする絶妙な瞬間を捉えた、見てて微笑ましくなるような作品です。」
    「うれしい様子が伝わってくる素敵な写真だと思います。笑い声が聞こえてきます。」
    「コロナの終わりを告げる良い風景。」
  • nukocanon 様

    【 審査員コメント 】
    「ショーキーの表情(?)がいい。」
    「ノスタルジックな雰囲気の写真に今も昔もべっちゃー祭りで賑わう様子を感じたから。」
  • 「スポットライト」

    arm_5211 様

    【 審査員コメント 】
    「注ぐ自然光が丁度スポットライトのようになりオレンジの着物の女性を引き立てている、表現も構図も面白い作品だと思います。」
    「商店街独特のスポットライトの雰囲気がよく出ているなと思います。」
  • takumar_s 様

  • 「ワインと」

    keep7smile13 様

    【 審査員コメント 】
    「コントラストが綺麗。夜の商店街の宣伝に使えそう。」
    「商店街とお客さんの風景が、人が主体で背景がぼやけてるのがいい。入ろうかなというお客さんの興味が感じられる。」
  • 「干物達」

    toshikanayama 様

    【 審査員コメント 】
    「尾道ならではのでべらが干してある風景のため。」
    「いつまでも残しておきたい尾道の風景。」
  • 「MerryChristmas」

    sukko501029 様

    【 審査員コメント 】
    「楽しそうな雰囲気が出ていて良い。もっと商店街のクリスマスを推したい。」
  • 「御旅所から眺める商店街」

    sukko501029 様

    【 審査員コメント 】
    「御旅所の中からという視点が面白い。向かいの花のよしはらさんの店の外観がまたいい感じ。」
    「今までになかったアングルで新じ。」
  • 「朝焼けが注ぐ商店街」

    goen_masataka 様

    【 審査員コメント 】
    「街が動き出す時間、朝の光がさしこむ通りの空気感が伝わる作品。赤いバイクがいいアクセントになっている。」
    「まだ活動前の、静かな商店街の様子が感じられます。」
  • 「来年も、優しい灯がともりますように。」

    ver_747 様

    【 審査員コメント 】
    「灯りの温かさと、カメラマンの優しい視線が印象的。」
  • 「お神輿わっしょい」

    nonphoto_8823 様

    【 審査員コメント 】
    「神輿が通りを練り歩く様子をとらえた作品で、通りの雰囲気が伝わるアングルで撮影されているのがよい。アーケードの明るさも効果的。」
  • 「サイフォン」

    toshikanayama 様

    【 審査員コメント 】
    「ただ、ただ、美しい。綺麗な写真で、フォトカードにしたい。」
  • 「ゆっくり帰ろう」

    jun_shanpo 様

  • 「一歩踏み入れれば七夕世界」

    haak_shop 様

  • 「犬にもクリスマスプレゼントを、」

    ver_747 様

    【 審査員コメント 】
    「赤と青のコントラストが目を引いてアーケードの良さも表現されている。」
  • 「自然のスポットライト」

    mika_duki_ 様

  • 「檸檬を撮る人」

    mi._.con 様

    【 審査員コメント 】
    「画像加工の効果あり、なんとなく面白い。」
  • 「箱入り娘」

    yasu_cinephotofilm 様

    【 審査員コメント 】
    「寒い中寝てるのかな。タイトルの滑稽さと、お家に収まる猫ちゃんの寒そうなギャップに一票。」
  • 「夕暮れの路地」

    goen_masataka 様

    【 審査員コメント 】
    「高い位置からの目線にしている事で作品に奥行きを感じます。」

審査委員長

竹國照顕
写真家・SONY αAcademy 講師
鉄道写真・風景写真を中心に、瀬戸内地域の魅力を写真を通して発信している。
Setouchi PHOTO 写真教室を主宰

<インスタグラムアカウント>
@teruaki_takekuni_photograph

<ウェブサイト>
photolog-creatego.jp

お礼

ありがとうございました

『NOSTALGIC-ONOMICHI.COM』尾道本通り商店街フォトコンテストへご応募をしていただいた全ての皆様に心より感謝申し上げます。
また、当フォトコンテストにご理解とご協力をいただいた皆様に厚く御礼申し上げます。